ヤンキー彼氏は世界一

何よ。あの人。

何で私につきまとうの。


私と恋斗をつきはなそうとして、なんなの。


そんなことを考えていると


「ゆりあ？遅かったね。」

心配した奈美恵が迎えに来てくれた。


「ゆりあ？あんたどうしたの？その頭。」


私の頭からはさっき石を投げられ、


頭が腫れていた。


「奈美恵。私…ｸﾞｽﾝ、
怖かったあー」


「何があったの？まさか…恋斗さんの？」


「うん……。別れろって…
釣り合わないって」


奈美恵はなにも言わず、
抱き締めてくれた。

「ゆりあ。どーする？
恋斗さんに言う？」


「………言わない。
心配かけたくないし…。
もしあの人とまたもどたちゅったらやだもん」


「それはないとおもうけど。今は黙っておこう。」


私は、自信がなくて、
言うのが怖かった。


だから、私は、１人で耐えようと思った。


そして、私たちはアパートに入った。


「おかえりー！つか頭お前どうしたんだよ。」


恋斗は私の頭を見て、すぐに駆け寄ってきた。


「これ！階段から転けたの！」


「バカ階段から転けたらもっと大怪我になるだろ！」


「なんもないよー。ハハハ」


と必死に笑ってごまかした。


すると…


「お前…。何があった？」

「何もない。」

恋斗の顔が一気に険しくなった。


「俺に言えないの？」


私は、黙り込んだ。


それを見た奈美恵が、


「ゆりあはどじだから、
電信柱にあたたったんです」


とフォローに入ってくれてた。


すると


「ふーん」


と明らかに低い声で言うと、タバコを吸いに行った。


恋斗…。


ほんとは言いたいよ。

あなたの元カノにあったって。


別れろって、釣り合わないって言われたって


恐かったって…


でも言ったらあなたわどーする？


私のこと見ててくれる？



私は、いろんな事が頭によぎり


涙が出てきそうになり、


外に出た。