秋の日には君と僕。



裾から伸びている腕を確認すると
やっぱり彼女で



「離してくれない?」

「嫌です…」

「フザるなよ…」

「フ、フザけてなんかないです!!」



突然叫ばれ
一瞬戸惑った

よく見れば
彼女の手が微かに震えていた



「好きなんですよ!貴方のことが!!」



……………

ああ、これも演技なのか
よく出来てるなぁ…



「そんな子供騙し、俺には通じないよ?」

「信じて下さい!私は本当に…!!」



あーあ…
ついに泣き出しちゃった



< 3 / 6 >

この作品をシェア

pagetop