虹色に輝けば
だって、アナタが切なそうに顔を歪める必要は、ない。
まるで、私の苦しみがわかっているかのような気がした。
無論、思い込みだけど。
「死にたいの?」
ああ、やっぱりわかってたんだ。
心でも、読めるのかな。
私は迷わず、頷く。
早く、消えたいとすら思うんだから。
「じゃあ、僕にその命チョーダイ?」
私は、訳が分からなかった。
命をあげるって何?
それに、アナタは生きてるし。
何を言ってるの?
彼は、私の肩を抱き何処かへと向かう。
私はトボトボと、着いていくしかなった。