虹色に輝けば
「さて、本題に入ろうか」
私は、スッと背筋を伸ばして頷いた。
わかってるよ、きっと人間じゃないってのはね。
「僕の名前は、リオ・アトラス。わかってる通り、人間じゃない。あ、名前教えて?」
「ユキ…」
「ありがとう。それでね、僕は人間と悪魔の混ざったフーカという人種なんだ。まあ一応、人間に近いんだけどね」
「なんで、此処に」
「僕らはね、人間の命を食べて生きてるんだ。だから、人間界に居なければいけない」
「アナタも、私を食べたいの?なら、あげるよ。要らないから」