虹色に輝けば
「僕は、臆病だから誰かの命を食べることをしてないんだ」
「生きたいなら、食べるべきよ」
私が、アナタの立場なら食べないで死んじゃうけどね。
生きる理由が、あるなら死んではいけない。
それが、私にもあれば生きたいと思うけどね。
「僕は、アトラスの血を誰かに分けなければいけなくて、死ねないだよ。誰かと、セックスをすれば、アトラスの血は受け継がれる」
「それって、妊娠?」
「いいえ、セックスをしたとキング様が確認して、新たな命が作られるんだよ」
「そう」
経緯を聞こうと、だから助けてあげるなんて思えなかった。
非現実的だからかもしれない。