虹色に輝けば
過去
「おはよう」
頭上から聞こえる声に、意識は一気に目覚めた。
…そういえば、交換条件を飲んだんだっけ。
まあ、後悔はしてないけど。
「お、はよう」
至近距離の彼…リオは、やはりかっこいいわけで。
心臓が、ドクドクと音を立てた。
こんな風になるのは、何年振りだろうか。
「ご飯は、作ってあるから。食べよう?」
のそのそと、ベッドから出てみれば朝日が窓から差し込んでいるのが、見えた。
今日は晴れたみたい。