虹色に輝けば
愛情
残り3日の今日は、雨。
窓の外は、昨日の快晴が嘘のようにどんよりと、暗い影を落としている。
顔には、出さないまでも少なからず昨日のような、明るい気持ちにはならない。
「今日は雨だね」
私は、何も言わなかった。
リオは本当に人間じゃないのかな?
本当は人間?
確信も証拠もない。
ただ…そんな気がした。
「リオはどうして…私に声をかけたの?」
何となくだけど、気になっていた。
何で、私の命が欲しいんだろう。
「死にたいって思ってたからかな」
曖昧に笑うリオに、違和感を感じた。
いつもなら、はっきりと言葉にしてくれるのに。