虹色に輝けば
「私、リオと過ごした時間が幸せ。今までで1番ね。知らないうちに、リオと離れるのが怖くなってた。私は…死にたくない!リオと一緒に生きたい!」
多分、自分の気持ちを話したのは…はじめてだと思う。
リオと過ごして、ここまで自分が変わっていたなんて、今気付いた。
「ユキ、覚悟はいい?」
「うん!」
リオは、優しく微笑みかけて私を引き寄せた。
とても、温かいその腕の中は試練とは無縁のような気がした。
「じゃあ、よく聞いてね」