虹色に輝けば
「この場でキミから、接吻をすればいい」
「キング様!」
「リオ、彼女は素敵な方だ。リオのために、命を捧げるというのだから、素直に受け入れなさい」
私は、リオの横に座った。
「リオ、愛してる」
そして、唇を顔に近付けてみれば、涙が溢れた。
「ユキ…泣いていいから。必ず、会おうねユキ」
悲しいんじゃない、今までの日々が大切過ぎて涙が出ただけ。
後悔は、しないよ。
リオ…愛してる。
もちろん、口にしなくともリオには伝わっていた。
恐る恐る、唇をリオの薄い唇に合わせた。
刹那、私の魂はリオへと移されて私の意識は、無くなった。