虹色に輝けば




私は、死んじゃった。
でも良かったよ、リオのためになれて。
最初からこういう約束だったんだからね。














遠くで、リオが私を呼んでいる。
リオ、どこ?
でも私達、もう会えないんだよ。
見えない糸で、繋がってるだけ。
けど、それだけで私は、嬉しいよ。








「…キ、ユキ…ユキ!」



瞬きして目を開ければ、温かいものに包まれた。







「リオ!」











脇目も振らず、リオと抱き合って生きてるって何度も呟いた。
私…生きてたよ。
リオありがとう。












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