虹色に輝けば
「明日から病院でお世話になりなさい」
久しぶりの両親の言葉は、それだけ。
完全に、見捨てられた。
悲しいとも、思わないけど。
だって両親の期待には、応えられないから。
入院先の病院は、精神科専門の病院らしい。
ま、要は心の病。
そんな言葉は、キレイに見せてるだけ。
実際には、常人にはわからない思考の集まり。
個室に案内された、私は絶望した。
だって、そこはまるで監禁されているような場所。
鉄格子のはまる小さな窓、ベッドしかない室内、鍵は3つ。