月と太陽の事件簿9/すれちがいの愛情
なんとなく気味悪く思った淑恵は、裏庭に新聞や雑誌を置くのをやめ、玄関ドアの外に置くことにした。
「玄関は通りに面してるし、お向かいの目もあるからね。絶対に放火なんかできないと思ってたんだけど…」
玄関外の新聞紙が燃えたのはつい先週の話だそうだ。
時刻は午後3時すぎ。
火に気付いたお向かいさん(大家さんだそうだ)が消し止めてくれたそうだが、不審な人物の目撃証言はまたもなし。
以来、新聞や雑誌を外に置いておくのはやめたそうだ。
「まぁゴミの日に備えて外に出してただけだし、ボヤ騒ぎが起こらなくなったからいいんだけど…」
気味が悪いことには変わりはない。
リカちゃんが火事とポルターガイスト現象を結びつけたがるのにも、淑恵の不安な気持ちに拍車をかけていた。
「変な噂が広まったら、大家さんにアパートを追い出されてしまうわ。だからリカには固く口止めしたの」
「玄関は通りに面してるし、お向かいの目もあるからね。絶対に放火なんかできないと思ってたんだけど…」
玄関外の新聞紙が燃えたのはつい先週の話だそうだ。
時刻は午後3時すぎ。
火に気付いたお向かいさん(大家さんだそうだ)が消し止めてくれたそうだが、不審な人物の目撃証言はまたもなし。
以来、新聞や雑誌を外に置いておくのはやめたそうだ。
「まぁゴミの日に備えて外に出してただけだし、ボヤ騒ぎが起こらなくなったからいいんだけど…」
気味が悪いことには変わりはない。
リカちゃんが火事とポルターガイスト現象を結びつけたがるのにも、淑恵の不安な気持ちに拍車をかけていた。
「変な噂が広まったら、大家さんにアパートを追い出されてしまうわ。だからリカには固く口止めしたの」