月と太陽の事件簿9/すれちがいの愛情
あたしはソファから立ち上がった。
「淑恵、リカちゃんはどうなの!?」
「命に別状はないわ」
あたしはホッとした。
「今夜、入院させて精密検査を行うって…」
淑恵はそこまで言うと、膝から崩れかけた。
「淑恵!?」
あたしはあわてて駆け寄り、淑恵の体を支えた。
達郎にも手を貸してもらいながら、あたしは淑恵をソファに座り込んだ。
「大丈夫、淑恵?」
あたしは彼女の横に座り白蝋のようになった顔をのぞき込んだ。
「あたしもう、なにがなんだか…」
淑恵は憔悴しきった顔でつぶやいた。
「あの子、今まで発作なんて起こしたことなかったのに…」
淑恵は自分で自分の体を抱き締めた。
その体が小刻みに震え出した。
「淑恵?」
ただならぬ様子を感じたあたしは淑恵の肩に手をかける。
彼女は反射的に身をひいた。
まるで恐怖に怯えているようだった。
「あの人だわ…あの人が理花に手を出したんだわ…」
「淑恵、リカちゃんはどうなの!?」
「命に別状はないわ」
あたしはホッとした。
「今夜、入院させて精密検査を行うって…」
淑恵はそこまで言うと、膝から崩れかけた。
「淑恵!?」
あたしはあわてて駆け寄り、淑恵の体を支えた。
達郎にも手を貸してもらいながら、あたしは淑恵をソファに座り込んだ。
「大丈夫、淑恵?」
あたしは彼女の横に座り白蝋のようになった顔をのぞき込んだ。
「あたしもう、なにがなんだか…」
淑恵は憔悴しきった顔でつぶやいた。
「あの子、今まで発作なんて起こしたことなかったのに…」
淑恵は自分で自分の体を抱き締めた。
その体が小刻みに震え出した。
「淑恵?」
ただならぬ様子を感じたあたしは淑恵の肩に手をかける。
彼女は反射的に身をひいた。
まるで恐怖に怯えているようだった。
「あの人だわ…あの人が理花に手を出したんだわ…」