月と太陽の事件簿9/すれちがいの愛情
「ずいぶんひどいこと言うわね~」
あきれ返りながら女の子の方を向くと、おびえたような小さな視線をあたしに向けていた。
「どうしたの?」
努めて優しい声を作りながら、身をかがめて女の子の顔をのぞきこむ。
「お姉ちゃん、あたしのこと捕まえるの?」
彼女はうつむいたまま上目遣いであたしを見た。
「そんなことはしないわよ」
お姉ちゃんて言ってくれたしね。
「あなた、お名前は?」
「藤森理花」
「あたしは日野麗美。よろしくね、リカちゃん」
そう言うと、女の子もといリカちゃんは笑顔になった。
丸顔で目はクリクリとして大きく、ピンクのブラウスとスカートがよく似合っていた。
「どうしたの、お姉ちゃん?」
リカちゃんにそう言われて、あたしは彼女の顔をじっと見つめていたことに気付いた。
別に彼女の容貌に魅せられていたわけではない。
あたしにそのテの趣味はないし、今後芽生える予定もない。
あきれ返りながら女の子の方を向くと、おびえたような小さな視線をあたしに向けていた。
「どうしたの?」
努めて優しい声を作りながら、身をかがめて女の子の顔をのぞきこむ。
「お姉ちゃん、あたしのこと捕まえるの?」
彼女はうつむいたまま上目遣いであたしを見た。
「そんなことはしないわよ」
お姉ちゃんて言ってくれたしね。
「あなた、お名前は?」
「藤森理花」
「あたしは日野麗美。よろしくね、リカちゃん」
そう言うと、女の子もといリカちゃんは笑顔になった。
丸顔で目はクリクリとして大きく、ピンクのブラウスとスカートがよく似合っていた。
「どうしたの、お姉ちゃん?」
リカちゃんにそう言われて、あたしは彼女の顔をじっと見つめていたことに気付いた。
別に彼女の容貌に魅せられていたわけではない。
あたしにそのテの趣味はないし、今後芽生える予定もない。