月と太陽の事件簿9/すれちがいの愛情
あたしのイメージを断ち切るように達郎が言う。
「でも理花ちゃんの言うように心霊現象と結びつける必要はない」
その声には自説への確信に満ちていた。
「ねぇ達郎」
「ん?」
「あんた、ポルターガイストの原因の方がわかりやすいって言ったよね」
あたしはアパートに着いた時のやり取りを思い出した。
「じゃあポルターガイストの原因は?」
「状況から察するに理花ちゃんのいたずらだろうな」
達郎は少し考え込んでから
「いや、いたずらになってしまったと言うべきか…」
と言い直した。
「?」
あたしの頭に再び疑問符が飛び交う。
「なぜ理花がそんなことをしたんですか?」
淑恵がすがるような目で達郎を見た。
自分の犯した過ちの発端がそこにあるのだ。必死になるのは当然だろう。
「それは簡単です」
達郎は何気ない口調で言った。
「理花ちゃんはさびしかったからですよ」
「でも理花ちゃんの言うように心霊現象と結びつける必要はない」
その声には自説への確信に満ちていた。
「ねぇ達郎」
「ん?」
「あんた、ポルターガイストの原因の方がわかりやすいって言ったよね」
あたしはアパートに着いた時のやり取りを思い出した。
「じゃあポルターガイストの原因は?」
「状況から察するに理花ちゃんのいたずらだろうな」
達郎は少し考え込んでから
「いや、いたずらになってしまったと言うべきか…」
と言い直した。
「?」
あたしの頭に再び疑問符が飛び交う。
「なぜ理花がそんなことをしたんですか?」
淑恵がすがるような目で達郎を見た。
自分の犯した過ちの発端がそこにあるのだ。必死になるのは当然だろう。
「それは簡単です」
達郎は何気ない口調で言った。
「理花ちゃんはさびしかったからですよ」