魔法のキス
「わかったわ。よろしくね、レックス」


「よかった」


レックスは心から安心した表情で私を抱き締めた。


レックスに包まれたことで、何かわからないものに追われる恐怖が、少しずつ和らいでくる気がする。



ふわっと包まれたレックスの香りに、クラクラしている自分に気が付き、私は顔を上げた。


何で私、こんなにドキドキしているの?



自分の気持ちに戸惑いながらも、私からその手を振りほどくことは出来なかった。

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