魔法のキス
つられて私も、訳もわからず勢いで立ち上がってしまった。

あ…、立っちゃった。


レックスはそのまま私を、軽々とお姫様抱っこして微笑んだ。


「ノア、行こうか」

「え?ちょっと待って。どこへ?」


真っ赤になって抵抗する私の耳元でごめんと呟き、愛しげに抱き締めると、私の額に優しいキスを落とした。


キス…された???

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