ワタシと恋をしましょう!
「何だか、嘘みたいです」
「何がだ?」
「あ、彰人さんが隣に居るのがです。まさか、今日会えるなんて思ってなかったんで」
夢見心地、なんて表現をよくするけどさ私の場合、それは違う。
だって、夢ですら彰人さんに会えなかったもん。
本当に不思議。
「運命共同体なら、会える」
「そういえば、そうでした」
自分で言ってたんだった、運命共同体ってさ。
いつの間にか、寂しさを紛らわせる言葉になってた。
でもやっぱり、本物が居るって実感ないよ。
「さて、帰るかウチに」