ワタシと恋をしましょう!
「やっぱり、私のせいですかね?」
シュンとしつつも、彰人さんに尋ねる。
でも、彰人さんは予想外にも、私の言葉の意味を理解していなかったようで、首を傾げていた。
「何を言ってるのかわからないんだが」
「え、だって私と仲良くしててそれで、辞めざるを得なかったとかって」
ますます、首を傾げしばらく、考えこんでいた。
「確かに、そんな噂…あった。しかし、それは関係ない。ワタシの父の会社に、呼び戻されただけだ」
「会社?」
「ああ、一応名の知れた会社の社長を父がやっている。それで、海外へ行っていたんだ。車は、その会社にある」