ワタシと恋をしましょう!


「え…そう、だったんですか」


驚きと、戸惑いでまともに言葉を発せなかった。
彰人さんが、社長の息子だなんて知らなかったし…やっぱり、何かすごい。




「じゃあ、今はその会社で仕事してるんですか?」



「ああ、別に教師という職業に特別こだわりはない」


へぇ~なんて、言ってみたものの、実際には状況を飲み込めてない。
彰人さんは、私が何も言わなくなったのを確認して、車を走らせた。
慣れない車は、落ち着かないもので、キョロキョロと視線を泳がせていた。




「やはり、落ち着かないものだな」



「え?彰人さんも?」



「ああ、あの車じゃないと調子狂う」














< 19 / 41 >

この作品をシェア

pagetop