ワタシと恋をしましょう!
しばらくして、駐車場に車は止まった。
今住んでいる所は、屋外駐車場みたい。
マンションの豪華さは、予想を遥かに上回った。
よくテレビで、取り上げられているような所で、私には無縁の場所。
「すごいですね…」
ありったけ上を向いて、マンションの最上階を見ようとするのに、見えない。
「最上階は25階だ。まあ、これは父の所有物だからな」
ポンポンと、頭を撫でて私の手を握り、エレベーターに乗り込んだ。
エレベーター内にも、暖房がついていて、温かい。
私は、ソワソワと落ち着かなくて、俯いていた。
彰人さんが25階のボタンを押していたことにも、気付かずに…。