ワタシと恋をしましょう!
チン
扉が開いて、その階に降り立ってから気づいた。
此処が、最上階だということを。
「え…25階?」
「ああ、眺めは最高だ」
私は黙って、部屋へと足を踏み入れた。
玄関は、無駄に広くてどこもかしかも、キラキラと輝いていた。
「すまない、こんな場所じゃ落ち着けないよな」
「何か、びっくりです。彰人さん、すごくお金持ちなんですね…」
「美空」
呼ばれて、振り返ればギュッと抱き締められた。
彰人さんは、温かくてでも手は、冷たかった。
そっと、見上げれば目があった。
「美空を愛する気持ちは変わらないよ」