ワタシと恋をしましょう!




私は、ただ黙っていた。
確かに、1年なんて短いのかもしれない。
でも私達にとっての1年は、すごく長くて。
変化も大きかったと思う。
先生が、彰人さんになって、社長の息子で…凡人の私には、到底辿り着けない場所に居るような気がした。





…でも、先生は先生だし彰人さんは、彰人さんのまま。
変わったこともたくさんあるけど、気持ちは変わってないんだよね。
私も変わってないんだよ。






「やっぱり、先生って呼んでもいいですか?」



「美空…変わらないよ、ワタシは」



「いえ、何か先生ってあんまり呼ばなかったな~と思ったんです。原点は、先生と生徒なのに」












< 22 / 41 >

この作品をシェア

pagetop