ワタシと恋をしましょう!



「美空?」




マグカップを持ってきた先生は、私が俯いてたのを見てギュッと抱き締めた。





「どうした?」




「今更に…っ、せんせ…と会え…て、嬉し…くなっ…」


抱き締められれば、一コロで涙は零れた。
本当に今更なのに、心のどこかでは、寂しかった。
笑顔で居なきゃと思うばかり、寂しさを押し殺してた。





「ただいま、美空。もう、無理して笑顔で居る必要は、ない」



「せんせ…ありがとう」





何も言わず、更にギュッと抱き締めた先生は、私の大好きな先生で、やっぱり変わってない。












< 24 / 41 >

この作品をシェア

pagetop