ワタシと恋をしましょう!
「みんな!」
私は一目散に、走って飛びついた。
「久しぶり、美空」
あれから少し化粧が濃くなっている光。
「元気そうでよかった」
相変わらずお嬢様な里奈。
「はあ〜暑いぜ」
そう言いながら、手で仰ぐ振りをする亮介さん。
でも、何か嬉しそう。
「何、亮介まで私に文句あるの?」
琴美さんは、何か腹黒くなってる…。
「さてさて、行くよ!」
光の一声で、私達一行は動き出した。
「先生と最近どうなの?」
「んー相変わらずかな?ね、せんせ?」
「ああ」
光に聞かれて、私が彰人さんに話しを振れば、反応がいつもと違う。
きっと、緊張してるんだ。
久しぶりだしね。
「なによ、彰人。まだ、先生なの?」
今まで黙ってた琴美さんが口を開いた。
ニヤリと笑った顔は、完全に腹黒だ…。