香る紅
ワンピースの丈の長い制服を、下からたくしあげられる。
けど何故かしら。
あまり、恐怖は生まれない。
むしろ、興ざめ、というか・・・。
こんな気持ちになるのは、緋凰のおかげかな?
私の貞操の危険、ということで、ここで手を出しても私は正当防衛になるだろうと思って、祈咲ちゃん直伝の『いい織葉、ヤられそうになったらね、・・・』を、実行してみることにした。
私の上に乗っていた一人の股間を、思い切り蹴りあげてやった。
うわ・・・。生々しくって、厭だわ。
「いい加減にしてください。」
すると、私がまさかそんなことをするとは思ってなかったらしく2人はびっくりしたように、―――私に蹴られた人は死にそうに痛そうに―――動きを止めた。
へー・・・男の人って、やっぱり、すごい痛いんだ・・・。
そんなのんきなことを思いつつ、愛想笑いすらももったいなく感じて無表情に。
「私には心に決めた人がいます。その人―――緋凰に、一生をささげることを決めました。だから誰とも私はお付き合いする気はございません。」
私の思わぬ怒りになぜか委縮した3人は、襲おうとした時のケモノさをどこにやったかというほどだった。
「・・・緋凰くんと、織葉さんは付き合ってるのか?」
とりあえず、しゃべれば、帰してくれるのよね、そんなやけっぱちな気持ちだった。
「私が、緋凰とつきあうとか・・・そういう関係になることはありません。あり得ません。・・・私が許しませんから。」
と、そこに、思わぬ声が聞こえた。
「あんたら、人のモノに手ェだすとは、勇気あるなぁ?」
まさかと思って振り返ると、やっぱりそれは緋凰だった。
*
けど何故かしら。
あまり、恐怖は生まれない。
むしろ、興ざめ、というか・・・。
こんな気持ちになるのは、緋凰のおかげかな?
私の貞操の危険、ということで、ここで手を出しても私は正当防衛になるだろうと思って、祈咲ちゃん直伝の『いい織葉、ヤられそうになったらね、・・・』を、実行してみることにした。
私の上に乗っていた一人の股間を、思い切り蹴りあげてやった。
うわ・・・。生々しくって、厭だわ。
「いい加減にしてください。」
すると、私がまさかそんなことをするとは思ってなかったらしく2人はびっくりしたように、―――私に蹴られた人は死にそうに痛そうに―――動きを止めた。
へー・・・男の人って、やっぱり、すごい痛いんだ・・・。
そんなのんきなことを思いつつ、愛想笑いすらももったいなく感じて無表情に。
「私には心に決めた人がいます。その人―――緋凰に、一生をささげることを決めました。だから誰とも私はお付き合いする気はございません。」
私の思わぬ怒りになぜか委縮した3人は、襲おうとした時のケモノさをどこにやったかというほどだった。
「・・・緋凰くんと、織葉さんは付き合ってるのか?」
とりあえず、しゃべれば、帰してくれるのよね、そんなやけっぱちな気持ちだった。
「私が、緋凰とつきあうとか・・・そういう関係になることはありません。あり得ません。・・・私が許しませんから。」
と、そこに、思わぬ声が聞こえた。
「あんたら、人のモノに手ェだすとは、勇気あるなぁ?」
まさかと思って振り返ると、やっぱりそれは緋凰だった。
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