香る紅
「ひおう・・・。」
「なんだ?」
目元の涙をぬぐってくれる。
緋凰が優しい。
もっと、近くで感じたい。
「ふとん、やだ・・・。」
最初の名残で、布団ごと抱きしめられたままなのが、なんだか嫌だった。
まともに意味の通っていない言葉を紡いだにも関わらず、ちゃんと意図を理解してくれたらしくて、布団をはいで、再度抱きなおしてくれた。
「俺が我慢できなくなっても、知らねぇよ?」
そう、笑って。
「ひおうなら、なんでも、うれしい・・・。」
髪を梳きながら、頭をなでてくれる。
あんまりあったかくて、あんまり幸せで、回復しきってなかった体のせいで、また眠りへと意識を沈めてしまった。
*
「なんだ?」
目元の涙をぬぐってくれる。
緋凰が優しい。
もっと、近くで感じたい。
「ふとん、やだ・・・。」
最初の名残で、布団ごと抱きしめられたままなのが、なんだか嫌だった。
まともに意味の通っていない言葉を紡いだにも関わらず、ちゃんと意図を理解してくれたらしくて、布団をはいで、再度抱きなおしてくれた。
「俺が我慢できなくなっても、知らねぇよ?」
そう、笑って。
「ひおうなら、なんでも、うれしい・・・。」
髪を梳きながら、頭をなでてくれる。
あんまりあったかくて、あんまり幸せで、回復しきってなかった体のせいで、また眠りへと意識を沈めてしまった。
*