香る紅
Ⅻ
緋凰は私を探して、連れ帰ってくれたみたい。
しかも、それから私は高熱をだして、1日半も目を覚まさなかったらしい。
そりゃあ、緋凰、あんな顔してるわけだよね・・・。
起きた後に、たくさんたくさん緋凰とお話をした。
冷静になった今考えると、私は、緋凰と何にも気にせず仲良くできた頃を懐かしんで、あの場所に行ったんだと思う。
これも、ほぼ無意識だったけど。
緋凰がいれば、なんでも大丈夫な気がしてた。
御門のために頑張る緋凰を励まして、時には一緒に頑張って。
頑張る緋凰と一緒に、自分も頑張ることができた。
なんの不安もなく、緋凰の事を信じ切ってた。
そんな、あのころがうらやましくて懐かしくて、最期の場所にしようとしたのかもしれない。
「俺も、織葉がいれば、なんでもできると思ってたよ。・・・今もな。」
そう言う緋凰と額をくっつけて、なんだかくすぐったいような気持になって、「おんなじね」って、たくさん笑った。
ずっと抱きしめてくれて、なぜかいっぱい謝られて、・・・好き・・・とか、いっぱい言ってくれた。
ただ、死のうとしたことに関しては、ものすごく申し訳なさそうにしてから、
「織葉以外のパートナーなんて作ろうとはおもわねぇから、つーか他の女なんてうざいだけだから。もうそんなこと絶対に考えんな。」
嬉しい厳重注意をされた。
*
しかも、それから私は高熱をだして、1日半も目を覚まさなかったらしい。
そりゃあ、緋凰、あんな顔してるわけだよね・・・。
起きた後に、たくさんたくさん緋凰とお話をした。
冷静になった今考えると、私は、緋凰と何にも気にせず仲良くできた頃を懐かしんで、あの場所に行ったんだと思う。
これも、ほぼ無意識だったけど。
緋凰がいれば、なんでも大丈夫な気がしてた。
御門のために頑張る緋凰を励まして、時には一緒に頑張って。
頑張る緋凰と一緒に、自分も頑張ることができた。
なんの不安もなく、緋凰の事を信じ切ってた。
そんな、あのころがうらやましくて懐かしくて、最期の場所にしようとしたのかもしれない。
「俺も、織葉がいれば、なんでもできると思ってたよ。・・・今もな。」
そう言う緋凰と額をくっつけて、なんだかくすぐったいような気持になって、「おんなじね」って、たくさん笑った。
ずっと抱きしめてくれて、なぜかいっぱい謝られて、・・・好き・・・とか、いっぱい言ってくれた。
ただ、死のうとしたことに関しては、ものすごく申し訳なさそうにしてから、
「織葉以外のパートナーなんて作ろうとはおもわねぇから、つーか他の女なんてうざいだけだから。もうそんなこと絶対に考えんな。」
嬉しい厳重注意をされた。
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