─泣き虫×強がり─



次の日。



目が覚めると
あたしは柔らかい
ソファーベッドで
寝かされていた。



いつもと違う感覚に驚いて
あたしは身を起こすと
いつもと違うのは感覚だけではなかった。



まわりに見えるもの全てが
いつもと違っていた。



「……」



「梓ちゃんっ」



放心するあたしに
注がれた声は
昨日の彼ではないことは
明らかだった。



あたしはゆっくりと
顔を上げた。















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