─泣き虫×強がり─



「ありがとう…っ」



そう言うのが精一杯で
あたしはヒックヒックと
しゃくりあげながら
泣いていた。



「おう、気にすんな」



「梓ちゃんは俺の〜」



「梓ちゃんはみんなのだ!!」



そんなあたしに
優しくあたたかい
声が届いてくる。



どうしよう…あたし。



この人たちと
一緒にいたいって
思ってるあたしがいる。











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