─泣き虫×強がり─



「へっ?えと…その…」



恥ずかしい…



あたしは何も
言えなくなった。



不思議に思ったのか
隆くんが顔を覗き込む。



近くで見ると
隆くんの顔って
すごく整っている。



高い鼻に
切れ長の目。



たまに見せる
自信に満ち溢れた
笑顔と口元。



思わず触れたくなって
あたしは小さな手を
隆くんの頬に
手を伸ばしていた。













< 38 / 50 >

この作品をシェア

pagetop