─泣き虫×強がり─



「同じ目だったんだよ」



急に隆くんが呟いた。



「えっ?」



「梓の目が
昔の俺たちと同じ」



「昔の隆くんたち…?」



「本当は愛してほしいのに
独りが怖いのに
自ら独りになってる」



あたしは驚いた。



だってそのままだったから。



本当は愛してほしいのに



独りが怖くてたまらないのに



裏切られるのが怖くて
壁をつくって逃げてた…



隆くんたちなら
信じれる。



「あたしも…
仲間になりたい…っ」



あたしの言葉に
みんなは優しく微笑んだ。












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