先輩の好きな人



すると男の人は大きい声で何かを言って、走って行った。


女の人は男の人を少し追いかけたが、少しして止まってしまった。


その女の人は泣いていた。

雨にうたれながら。



心が悲しくなって苦しくなって、関係ない俺まで見ていられなくなった。


だから女の人の元へと走る。



徐々に顔が見えてくる。


あ………


その女の人は、以前学校の中庭で見た彼女だった。





< 5 / 24 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop