千日紅が咲いている
【3】近くて遠い
「好きな人には赤が似合う、と私は小学校から思ってるんだけどどう思う?」
突然、沙織が言った。
食後のデザートのパフェのアイスをスプーンに乗せて揺らす。
「え?何それ?」
「運動会とかでさ、はちまきするでしょ?
小学校のころとか2クラスだったからさ、赤と白しかなかったんだけど、好きな人には赤しかないよねとかさ思ってた。
白は全然似合わないの、びっくりするくらい」
「んー、考えたこともなかったな」
「うそー。そんな話しなかった?女友達とそんなことばっかり話してたけどなぁ」
沙織は懐かしいなぁと言いながら、パフェをつつく。
「だから、私、赤色の似合う男を探すから!」
「…それってつまりは、好きになった人ってことでしょ?」
「気付かないうちに好きになってるってこともあるかもじゃん」
突然、沙織が言った。
食後のデザートのパフェのアイスをスプーンに乗せて揺らす。
「え?何それ?」
「運動会とかでさ、はちまきするでしょ?
小学校のころとか2クラスだったからさ、赤と白しかなかったんだけど、好きな人には赤しかないよねとかさ思ってた。
白は全然似合わないの、びっくりするくらい」
「んー、考えたこともなかったな」
「うそー。そんな話しなかった?女友達とそんなことばっかり話してたけどなぁ」
沙織は懐かしいなぁと言いながら、パフェをつつく。
「だから、私、赤色の似合う男を探すから!」
「…それってつまりは、好きになった人ってことでしょ?」
「気付かないうちに好きになってるってこともあるかもじゃん」