Blue Sweet
ちらっと見た、
横顔は小顔で…目がくっきりしていて…化粧の薄い…かわいい子だった。

正直に言えば、女の面識のほとんどないオレが声をかけるなど、無理な話だ。



(う〜。可愛かったなぁ。)

素通りして1メートル間で、この思いだけでオレの運命が変わった。




キキーッ!!


急ブレーキ音が道路に響いた。
オレはブレーキを力強く握っていた。

そして、振り返り……
声をかけた。

青春の…花を咲かせるために、種を蒔くかのように。


きっと、俺のあの時の声…震えてただろうな。



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