王子様とお姫様の秘密の放課後
俺たち二人の前に一台の乗用車が止まった。

俺はてっきり、迎えに来るのが父親だけだとばかり思っていた。

助手席には綺麗な感じの女の人が座っている。

「…だれ…」

車から降りても来ないで、窓を下げて

「さくら、早く乗りなさい!」

そう言った父親。


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