王子様とお姫様の秘密の放課後
「ごめんなさい、遅れてしまって…」

小さな声で言うけれど、静かな場所だけあってか声が雑音に聞こえてしまう。

「ここでない?」

えっ?

来たばっかりで、もう…

先輩はスッと立ち上がり手元の本を持ってカウンターまで行く。

その後ろをついて行く私。


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