「彼」
家について。


夕食とお風呂を済ませて。

いつもなら、

居間で過ごす時間を、



「テストがあるから」



そう言って二階に上がった。


しばらく、

いろいろ思い出したりして。



ふと、あの紙のことを思い出して、


制服のポケットに手を突っ込む。





開いてみると。



「090・・・・」




先生の携帯番号だった。




番号だけが殴り書きみたいに書かれてて。
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