「彼」
私が、先生の鼓動を感じたのに、気付いた先生は。


「格好悪いな」



私を抱きしめたまま言った。


私は、とても幸せな気持ちで。




そんな先生の顔が見たくて。


顔をあげようとする。

でも、

先生は許してくれなくて。



もがいてるうちに、



どちらともなく笑い出す。


私がもがいていると、



先生は私をはなして。



でも、顔を見る前に、





今度は後ろから抱きしめた。
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