「彼」

‐気持ち

次の日。1時限目は英語だった。


教室に入って来た先生は、
当たり前だけれど、何事もなかったように。



いつもみたいに、冗談を交えながらの授業。




ねぇ、先生?

何で昨日、私を抱きしめた?



聞きたかったけど、聞けるような状況にはならなくて。


私は、ただ、悶々としてた。


何で私を抱きしめたの?


そのために、送ってくれたの?





・・・私には、わからなかった。
< 9 / 69 >

この作品をシェア

pagetop