◆今宵、さくらの木の下で
―――――キーンコーンカーンコーン…





チャイムが鳴り響いたと同時に、みんなドタドタと教室を出ていく。




私もなるべく早く教室を出て、校庭へと向かう。











さすがに、中2にもなってさくらの木を見る人はいないみたい。




でも、さみしくなんかない。






さくらの木をみてると、1人じゃない気がするの。



私は1人じゃない。

そう思えた。
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