約 束
「…そんで、元カレとはどうなった!?」
柚希はにやにや笑いながらあたしに耳を傾けた。
柚希は恋愛話が好きだ。それにかわいいからモテるんだろう。
《あ!この人運命の人だ!》
柚希はそう思う人に出会うまでは、簡単に人を好きにならないらしい。
「孝志とは話してないよ。孝志もあたしも別れたし…仕事だってあるしね!」
「未来が孝志サンと別れて何もないなら、あたしはいいんだけどねぇ〜?無理だけはすんなよぅ!」
柚希があたしの頭を軽く叩いて笑った。
「ありがとう、柚希!柚希だいすきー!」
「あたしもだいすきー!」
あたしは柚希が大好きだった。