約 束



次の朝、あたしは五時に起きて、会社のスーツを着る。鏡で自分の姿を確認してから、外に出た。 


「ふう〜〜〜〜っ」


10月の朝は涼しい。

少し肌寒いぐらいの気温が大好きなあたしには丁度いいくらい。 



「がんばろうっ!」


そういいマンションから出て駅にむかった。 



ギリギリで電車に乗り、携帯をいじる。柚希にメールをして携帯を閉じると、窓の景色を見た。 


きれいな朝日が見える。
また今日もがんばろうって思えるような朝日。 



《○○駅〜○○駅〜終電です》


……終電!?

やばい、前の駅で降りるの忘れてた!!




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