猫は太陽が好きなんだ
苛めはずっと続く。
でも夏樹は学校を休む事だけはしなかった。

理由は単純。

夏樹は根っからの負けず嫌い。
苛めから逃げたくなかったのである。

でも止まらない苛め。

学校に行けば必ず自分の物が無かった。
あった筈の机。
シューズ。


負けず嫌いでも、段々想いが変わっていく。

負けたくない。

そうは想っても、心のどこかでは





『早く抜け出したい。』




と想っていた。


『苛めから抜け出したい』




段々と負けず嫌いの自分が消えていく。

最後には



『死んでしまいたい。』




という想いで心が染まっていた。
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