猫は太陽が好きなんだ

久々の学校

俺の足は、今にも折れそうだった。

「学校って・・・・・・こんなに遠かったけ・・・・・・。」

人間の一歩と猫の一歩は全く違う。

その分、歩く距離は違うため夏樹は公園から100mの地点で既にギブアップ寸前だった。


猫の視線の世界は新鮮だった。

小石も今の夏樹には大きな石だった。



木に止まっている小鳥も大きく見えた。
少し恐怖感が出てくる中、夏樹は学校にへと足を進めた。



いきなり高い音が鳴り響く。
良く音が聞こえる夏樹の今の耳は、高い音のせいで全身を振るわせた。


音の方へ顔を向ける。

そこは学校のグラウンドでサッカーをしているクラスが居た。
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