猫は太陽が好きなんだ
「強制じゃ無いんでしょ・・・?何で勝手に決め付けんですか・・・。」

そんな俺の力の無い声の反抗に天使は呟く。

「苛めの事、気にしてんだろ?」

図星。
心の裏の裏を読まれた感じで気持ちが悪かった。

「図星か。ま、その不安はあるだろうけど。その辺は気にしなくても大丈夫だと思うぞ?」

天使の言ってる事がイマイチ良くわからなかった。
首を傾げていると天使が声のトーンを高くして怒鳴った。

「それは生き返ってからの、お楽しみだ!」

そして今まで頭の中に映っていた天使の姿が消え、今度は目の前に出てきた。
ニッとイジワルそうに笑い、

「第2の人生の幕開けだな!」

と言って夏樹を光で包んだ。
< 4 / 50 >

この作品をシェア

pagetop