猫は太陽が好きなんだ
猫の足じゃ遠くても理子と2人なら家に早く帰りつく。
そんな気がしていた。

家に帰れば理子は夏樹にホットミルクを差し出した。
夏樹は少し飲むと体が一気に温まるのを実感した。
寒い時期には、ありがたいストーブの前で夏樹が座っていると理子が夏樹を抱えて部屋へ。

「ね、夏樹君!写真撮ろ!」

突然の理子からの提案。
携帯を夏樹に見せつけながら微笑んだ。

「い、良いけど。」


夏樹は顔が赤くなる。

ピンクの携帯を開いて嬉しそうな理子。
それを見て寂しくなる夏樹。

理子と夏樹は顔をくっつけ合って写真を撮った。

これが人間だったら、どんなに自分は顔が赤かった事かと夏樹は冷や汗をかいていた。



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