TOKYO DREAM 2019
退屈な午後 テレビ
僕は、大学に入って最初の夏休み
さえない気分で沈んでいた。

とにかく気分が滅入っていた

僕は一流画家になるという大きな夢を抱いたまま
上京してきた
けれど夢のパラダイスと思ってきた
一流美大に入ったものの

周りは僕よりずっと絵の上手い奴らばかりだった。


こういったショックは生まれて初めて受けたものだ

これまで周囲から
絵の上手さに太鼓判を押されてきた僕だ

けれどこれは当然の事だろう
日本中から絵の上手い奴はこの一流美大に集まってきている


どこに
僕の存在価値なんてあるのだろう


僕は完全にめげてた
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