TOKYO DREAM 2019
そのうち
背後から赤飯のおにぎりみたいな車が二台
前を行く僕たちの車にピッタリとくっついて走っている


なんだか嫌な予感がしてきた。


背後からレーザー光線みたいなものが発射されたかとおもうと
しびれたような反応をして 運転席の38歳の僕が気を失った

「運転代わらなきゃ…」
そう僕が言ってもモリタクは反応しない


「この時代の車は認証された本人の運転しか受け付けない」
「じゃ どうすれば」

「大丈夫 車がどこかにぶつかりそうになったら自動停止するよ」

「でも僕たち命狙われてるらしい」

「敵は一人どころじゃないらしいな」

モリタクはドラマそっくりの冷静沈着さで
僕に車から飛び降りるよう合図した
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