TOKYO DREAM 2019
「でも2019年の悪い奴も自在にいろんな時代に行き来していたらどうする?
探しようがないじゃないか」
僕は率直な疑問を見つけた。

「そいつも夢から覚めるたびに2019年に舞い戻っている
どのみちベースとなっているのは彼の住んでいる時代だよ」

もっともな答え




「それから このコントローラーはそれぞれの機種の所在場所を感知する機能がある

とにかく早急にカタがつくことも期待しているよ」

「オーケーじゃ今からどうする?」

モリタクともう一人の僕は声をそろえていった
「メーターのスイッチを十年後に合わせて」

「オーケー」
僕は軽い眩暈を感じて更地となっている僕のアパートの十年後のこの場所へと移動した。
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